ブロブロスキーのブログ

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文意って意外と読み通してもらえていないもの。読解力ピンチ

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(論調が扇動気味だから)ソースは引っ張りませんけど「中高生の読解力がピンチ」っていうニュース(知らない人はググって)、最近飛び交いましたよね。あれ読んで私も確かに「え?そんなに間違えるの?」って思いましたけどね。

 

でもどこの新聞も、今の中高生ヤバいって論調のくせに時間軸で比較してなかったんですよね。昔に比べて上がったとか下がったとか書いてない。昔の調査がないんでしょう。

 

あの調査結果から若者の読解力「低下」を勝手に読み取った人は読解力がないと言わざるを得ないんですが、どこの新聞も見出しにはそういう(「低下」の)ニュアンスが含まれてましたねぇ。

 

記事にしたメディアは言葉のプロだから当然読解は出来ていて読者に優越感を与えて気持ち良くさせるためにワザとやっているんでしょう。問題は記事を読む側ですよ。

 

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例えばこの調査に関するヤフーニュース記事についてるヤフコメ。「読書量が減ってるから」「英語偏重で母国語教育がおろそかになっているから」「スマホが―ラノベが―」とかなんとか上から目線の読解力「低下」を競って考察するコメントが付いています。

 

要するに彼らは読解力がなくてメディアのつけたタイトルのみに誘導されて中高生の読解力「低下」を述べてない文から勝手に読み取りましたと宣言してる。そんなコメントが95%以上ですよ。ほかは「大人も(あるいは大人の方が)ひどいよ」という指摘(これが正しいとも限らない)がざっと見てひとつかふたつしかなかったです。

 

ヤフコメだけで判断するなって?それはそうかもしれませんね。割合の算出に関してはそう言われるとぐうの音も出ませんが、たくさんいることについてはこれだけでじゅうぶんなエビデンスになります。ま、私はこのニュースにヤフコメがどう反応するのかに興味があったんですよ。だいたい予想通りだったんですけどね。

 

今の子供に比べて大人の読解力が高いか低いかは知りませんが、このように文意が取れない人ってのは想像以上にたくさんいます。ブログっていう媒体は、「反応が返ってくる=最後まで読んでくれた」の場合が多いですから、まだ気が付きにくい媒体なんですけどね。

 

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これがSNSの長文投稿(たとえばfacebookにオピニオン書いたとする)になると、途端に意味不明な同意とも反論とも何とも分からん、キーワードに食いついただけのコメントをもらえたりします。同じ様な学歴、階層で生きている、リアルの知り合いでもそうです。ブログに書いたときみたいに、ちゃんと読み通しての意見をくれる人って意外と少ない。

 

会話になるともっとひどい。実は職場の同僚とか(ヘタすると上司とか先輩とか)研究所時代の元同僚とかでも、オウム返しまたはキーワードに反応してるだけでこちらの言ってる文脈なんて読み取らずに会話みたいなものをしてくる人って結構いるんですよね。それで成り立ってるように見せるスキルが異常に高い人もいたりするから厄介。こういうときその人はわからんことをわからんと言わないパターンが多いので話したつもりの事が何も伝わってません。

 

あとこれは個人的な話ですが私の場合、親とか親戚とかマジでただのキーワード連想ゲームばっかりで会話が成り立ちません。(少し話が飛びますが、会話が成り立たない人は、話すとき「要点を省略」したり、「省略したことを相手が了解済みだと思い込んで」いたりすることが多いです。)

 

自分と噛み合わない人同士の会話は噛み合ったりしてることがあるので一概に読解力(聴解力)だけの問題でもないのだと思いますが、文意って意外と読み通してもらえてませんていう話でした。意味が歪まない範囲でわかりやすく言う、書くっていうのはとても大事なスキルだと思います。

 

同時に、この話題でマスコミがやってるように読解力のない人を誘導するのは結構簡単な事なので自分も扇動されんように気をつけないといかんなと感じた次第。

 

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