この記事は、雪の京都で3つの世界遺産を回った後に行った嵐山の旅行記です。「金閣鹿苑寺編」の続きです。
嵐山は、言ってみれば平安貴族の別荘地。その景観の美しさが人々を魅了するのは今も昔も変わらないのでしょう。季節によって様々な表情を見せますが、今回は雪の嵐山です。
私の旅行記は、実際に皆様が行ったほうが絶対良い体験になるという思いから、何から何まで書くという事はしません。旅行の動機、きっかけになればよい、という程度にお考えください。
旅行記の写真はすべてオリジナルです、写真も文章も転載はお断りですよ。
では、前回記事の鹿苑寺を出たところからお話ししましょう。
目次
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鹿苑寺を出て西大路を南下
まずは歩いて嵐電を目指します。この日は駅伝だったのでそのコースは除雪がされています。それにしたってあれじゃ、虐待に近い物がありますよね。競馬は中止になったのに。私なんか歩くだけでヒィヒィ言ってました。
途中、駅伝を終えたと思われる選手たちとすれ違いました。笑顔でした。よかった。
右手に敷地神社。狛犬が雪かぶってマルチーズみたいになっていました、かわいいです。
神社は散策しませんが、ちょいと写真撮影だけ。雪が降るだけで古都がいかに美しくなるかと小一時間語りたくなります。
うん、またここを目的地にして京都に来よう、そう思わせられるところでした。近くに菅原道真を祀った北野天満宮がありますが、大学院の受験の時に行きましたねぇ、それも自分のお守りじゃなくて、片思いの女性のためにお守りを買いに行ったのを覚えています。
まぁ、そんな話は置いといて。
とにかく嵐電を目指して南下、到着します。白梅町(はくばいちょう)です。ローカル鉄道大好き。
なんか白い粒が写りこんでますが、木から落ちてきた雪をカメラにくらったんですよ。
嵐電で嵐山へGo!
さて、いとしいローカル鉄道です。私は昭和を少ししか生きていませんが、昭和ノスタルジーはなぜか感じるという年増なオジサンです。
京都には昭和なんて歴史と呼ばないほど歴史が山ほどあるんですが、こういうのもまた何か別の意味で歴史を感じます。京都では「先の大戦」というと「応仁の乱」を指すとか言いますが、さすがに嘘ですよね?
運賃は210円です。どこで下りても210円です。途中、帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅で嵐山方面に乗り換えです。
かわいい電車だ・・・。
嵐山へ到着まずは渡月橋へ
嵐山駅に到着します。にぎわっています。金閣ほどじゃないですけどね(笑)
ここからまずは有名な渡月橋(渡月橋)へ。駅からすぐです。桂川にかかる美しい橋です。
雪化粧してると、また違った美しさがありますね。納得するまでいろんな角度から写真を撮ります。
反対側にも回って、角度を変えて渡月橋を堪能。
とりあえず満足しました。雪の渡月橋撮ったどー!っていう感じですね。
嵐山公園へ
私がここに来たのは理由があります。それは、雪の竹林を見るためだったのです。ですから、嵐山駅から直接行っても良かったのですが、まぁそれでは風情がないので桂川沿いを登り、嵐山公園を通って行きます。
桂川良いですね、釣りとかしていいのかな?何か釣れるかな?まぁ白眼視されるでしょうけど。
嵐山公園への階段です。ここからは、少し丘を登ります。
この階段を上っていくと、公園になっています。まぁ丘に遊歩道があるっていう感じですかね。四季折々の花や景色が楽しめます。
雪は、やはりすべてを白く塗りつぶします。心も漂白されますから、雪景色の散歩というのは時には良いんでないでしょうか。長靴だけ買っとけばできますよ。
途中、寒椿が雪に埋もれかけているのを発見しました。何とも趣深い。いとをかし。
さあ、目的の竹林はすぐそこです。雪道を結構歩いていますので疲れ果てています。
雪の竹林は何を見せてくれるか
竹林に雪が積もってるって、私何も想像できなかったんですよ。だから未知を知りたくて行ったんです、何かで調べて綺麗だと思っていったんじゃないですよ。その姿は、こんなのでした。
おお・・すごい。見上げると、雪のついた竹が天に向かって伸びています。カッコイイ。
竹にどのように雪がついているかというと、節の部分に雪がたまっていて、一方向から吹き付けたように雪が付着しています。風が強かったんでしょうか。
なんか落書きがありますが、勘弁してほしいですね。この文字を意図的に切り取ったわけじゃないですよ、いろんな文字で落書きがされています。
こうして竹林を進んでいくと、心が洗われるような気分です。
地面は踏み固められていて、つるつる滑ります。滑りおりている人がいたくらいですからね。一度も転ばなかった私はえらいと思います。
竹林を出て帰路へ
さて、JRで帰る予定なので、竹林を出たら嵯峨嵐山駅へ向かいます。そういえば踏み固められた雪の中でも人力車が活躍していました。滑って危ないと思いますが、商売根性ってやつでしょうか。私が管理者だったら従業員の安全のために営業停止しますね。
さて、寒かったので(桂川沿いが特に)駅までの間に缶コーヒーを飲んで温まって、到着です。
この後、電車が遅れまくって大変だったのは言うまでもありませんが、無事に家に辿りつきました。
雪の京都は、幻想的で、でも有名どころは人だらけで俗世的でした。俗世的な中にも、やはりそこは美しいからこそそうなのである、という事も良くわかりました。
観光客というのは基本的に派手で有名なところを好むミーハーです。もちろんそこは美しい。ですがが、もちろんそうでないところにも素晴らしい光景が広がっていました。古都の趣を感じるには逆に人の少ないところの方がよかったとも言えます。ええ、そうです、何とでも言えます。
これらを「原風景」であると噛みしめながら歩けるというのは贅沢だなぁと感じました。祖国に遺産が残っている、それはとてもありがたいことなのです。
4回にわたる旅行記・雪の京都シリーズは以上で完結です。
旅行記の写真に使ってるカメラについては以下の記事で紹介しています。