私は2週間ほど、(トラブル等あって関係ない記事は挟みましたが)ひたすらスキー検定の受験記や攻略記事を書いていました。
これらの記事郡は平均して1記事あたり6400文字くらい。全10記事ですから、64,000文字、原稿用紙に改行なくビッチリ書いて160枚の文章ですね。
よく考えたら私の修士論文がたぶん150,000文字くらい(多いほうだと思います)でしたから、この検定対策記事郡を、書き溜めも無しで仕事の合間縫って図もゼロから作って10日あまりで書いたというのは大した量ですね。(質はともかくとして、ですよ。)
正直言って大変でした。今、スキーヤー、特に検定スキーヤーって少ないですから、いっぱい書いたからって反響があるわけでもなし。まぁ、アクセス集めようと思ってやったことではないですから、あまり気にしていないんですけどね。
備忘録的な意味合いが強いんです、実は。
さて、内容のほうですが、嫌味もたくさん書きましたし、厳しいことも書きましたし、読む人によってはわけわからない、感覚的すぎることも書いたでしょう。
なんで2級も1級も1発で受かってさっさと検定やめた我流野郎が、そんなことに詳しいんだ?と思われるようなことも書いたでしょう。(逆もまた然りで、「何故それで受かった?」という事を書いている可能性があります、ご注意ください)
これは、私が複数の友人に検定のためのスキーを教えたからなんです。(教えてくれと言われたから教えたんですよ、私から検定受験を勧めることはない、というのは受験記を読めばわかっていただけると思います。)
受験記はこちらにあります。
自分が受けたときは、知らないことだらけでした。それで受かってしまいました。とても対策記事書ける状態じゃなかったですね。
ということは、自分が検定受け終わってから、2級および1級対策のために身に着けた知識が多いんです。
そんなことをここではちょっと振り返りながら語って、検定シリーズ記事の終わりにしたいと思います。
目次
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3人(+1)の友人にスキーを教える
こうして私は、友人が2人は2級、1人は2級と1級取るまで、あと教えたけど未受験が1人いますが、自分が検定取ったシーズンを含めて2シーズン、それぞれ4人のほとんどの滑走日に付き添いました。
ボランティアでね。受かったらステーキをおごらせるくらいはしてましたけどね。おかげで4回ウマい肉を食いました。
この間に私はやっとこさカービングスキーに慣れてきた、といっても過言ではありません。
話それましたね、そのスキーを教えるという過程に入る前にあった出来事は忘れられませんね。
それが検定対策格記事冒頭で書いてきたように、全員が「雑誌やスクールで学ぼうにも、そこで使われている言葉がまずよくわからん」と発言した事件だったんですよ。みんな別々のコミュニティの友人であり、一同に会して、ではないですよ。
だから私は、基礎スキー習いたいならスキー学校があるだろ!俺はただの我流マンだぞ!と言えなかったのです。同時に、自分が我流スキーだから言えることもある、とも思ったのです。
コブばっかり滑っていた自分のスキーを、1級受験で見直すこともでき、スキーの楽しさの幅が広がったとも感じていました。
これをアウトプットして他人の成果にできたら、自分のスキー歴に足りない「華」のひとつにでもなるかもなと思って、教えることにしました。
正しい動作を教えるだけじゃダメだった
私も教え始めのころは見事に、「こういう動作が良い動作」とだけ教えてしまっていました。
でも、それだけ言われてできるようになる人間はほぼいないし、半日ほどそれで無駄にしてしまい、友人に申し訳ないことをしました。
スポーツって、多くの場合「自分のやってる感覚と実際の動作が合っていない」からうまくいかないんだよな、という事を私は思い出しました。
そのあと、幼少期に自分がスキーを身に着けていくとき、どういう感覚だったか。ガキだったので理論なんてもちろん知りませんでしたから、その時私が体で感じていたことを吐き出すように友人に教えたんです。
そしたらもう、教えてる友人の滑りが劇的に変わる。前にビデオとってもらって観た「私の変なクセ」まで再現されるじゃないですか。
これはおもしろい、使える。(上達したいはずの友人のスキー動作で遊んでしまったことは反省しています)
これだけじゃまだ受からないけど、動作を「身体感覚」に置き換えて伝えれば滑りは変わるぞ、という思いに至ったのです。
自分はもう受けない検定の対策を練りまくる
感覚メインで教えることを覚えた私は、「検定員が受験者の何を見ているのか」と言うのを調査しました。これは例えば友人の上手な基礎スキーヤーへの聞き込みだったり、もう受けないのに検定対策の雑誌を読んだり、です。
分かってきたことは、足元の操作が上手いだけじゃ基本的にはダメで、種目ごとに求められる要素を出して演技することが検定では必要なんだということ。
これがわかったら、今度は友人をほっぽって、私がその要素を出す練習をする時間を作りました。その要素を大袈裟に出すための身体感覚を、頭に焼き付けます。
これで、再び指導に入ったわけです。できる人にとって大袈裟すぎる感覚こそ、できない人がその要素を出すカギになるのです。
ここから私は、教える傍らで、もう受験しない2級と、もう受験しない1級の種目をとにかく自分で試行錯誤して練習しながら、「自分でやってみて」ダメな時といい時の感覚覚えて伝えるという作業をしました。(このシーズンで私が上達したのは秘密です)
そうやって友人を使って操って遊びながら作り上げたスキーで、そのシーズンは友人の1人に2級合格を勝ち取らせることができました。正直、自分の時よりうれしかったです。ほかの2人は、ダメもとで行かせたら見事に落ちたんですけどね。
翌シーズン、3人が検定合格
それから翌シーズンは、1人は1級受験ですから私が1級受験のときギリギリ、つまり70点だった種目すら教える必要が出てくるわけです。
でも、前のシーズンで友人たちより私のほうが上達していたのではないでしょうか、なんか偉そうに合否を判断できる肥えた目になってました。
前のシーズン2級に落ちた2人は、2日ずつくらい教えてから、シーズン初めの検定で2級合格。
前のシーズン2級に受かった友人はダメもとで行かしたら整地小回りを落として1回落ちましたが、後傾を直したら3月にシーズン2回目の検定で1級に合格しました。(ただし彼は特にはじめから上手かったです)
これで私は、1級までの検定対策、自分でもある程度教えられるな、我流のアドバイスも役に立つな、と感じたのです。
この過程があって、これって難解な言葉にウンザリしてる、顔も知らない迷える子羊さんたちに役に立つのかもな、と思いついて「我流野良スキーヤーの検定対策シリーズ」が産み出されたのです。
あれらの記事は、私が検定受ける時ではなくて、教える時に考えていた事のメモなのですよ。だから、いろんな人に多少は効くはずだと思っています。
ただし、言っておくことがあります。私が教えた彼・彼女らはみんな初めから結構上手かったです。そして、この記事でお読みいただいたように私には友人を不合格にしてしまった実績もあります。
終わりに
私の書いた記事は、曖昧ですし、厳密な動きにあまり言及していません。ここまで読んできていただければわかりますが、とても「感覚的」です。
私が直接教えた人だけでも、同じ言葉で伝わらないことがあったくらいですから、合わない人はもちろんいるでしょう。
根本的にレベルが合っていなかったら、大変なことになるかもしれない。とは思いつつも、2級はともかく1級の受験者は結構レベルがそろってるし、でも書くなら2級から書くべきだと、覚悟を決めて書きました。
私の書き殴りメモが、もし誰かの役に立つのなら、幸いです。そう願っています。ヘタになったらごめんなさいね(てへぺろ)
各記事と同じように、すべて指導員資格のない我流スキーヤーが書いた物だという事を強調して、責任逃れをして終わりにします。
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