先日、ちょっと実家に帰っておりました。親に会うために。
カーチャンもトーチャンも、もう結構な歳になっています、あと何回顔合わせられるんだ系の事を考えはじめると、会える時に会っておこう、と思うくらいには親の事を考えています。
私は「産んでくれて感謝」も「育ててくれて感謝」も親に対して全くしていませんが、嫌いではありません(いや、どっちかというと嫌いです)し、「愛着」は子供のころと変わらず持っています。
単に、「私の話が通じない人」が親だっただけです。その人たちへの愛着故に、私は少し変なやつに育ったかもしれません。
自分ではない自分を私は知りませんから、もっとこうしてほしかったというのはあっても、こういう人間に育ててほしかったという像はありません。
恨んではいませんよ。「思い出しムカつき」は頻繁にありますけどね。そういうのは瓶に向かって喋って蓋しめて捨てましょう。
・・・脱線どころか最初から話がレールに乗っていませんでしたね。
そう、実家に帰ったんですよ。
その時に、あまりにリビングに華がないので昔(いつか分からない)買ったクリスマスツリーをリビングに引っ張り出してやろうと思って、探して取り出したんですよ。
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樹脂製のクリスマスツリーが・・・枯れている!?
出してみてびっくりしました。透明の樹脂を束ねて真っ白に作られていたはずのクリスマスツリーがまっ茶色です!まるで本物の樹木が枯れ果てているかのように、本当に枯れています!
見てくださいこれ。しつこいけど茶色いです。こんなの飾ったら、むしろ地獄感が出ますね、これダメでしょう。華がないから部屋に枯れ木を設置するなんて聞いたことがありませんね。
しかも樹脂のツリーが枯れてるってなんだよ。わけわかりませんね。
なぜ樹脂が枯れたのか
これは黄変というやつです。たぶん。具体的に言うと紫外線などの高エネルギの光子とかが高分子の炭素鎖やC-Hの結合を切っちゃってラジカルが発生して炭素鎖にπ結合作ったりそこに酸素とかがやってきてカルボニル基とかの2重結合系の官能基作ったりするから色が変わるんです。たぶん。分子内の結合っていうのは原子と原子が軌道に電子を共有することで形成されていますから高エネルギつまり紫外とか短波長の光で励起すると電子が飛んでっちゃって切れるわけですね。たぶん。飛んで行ったらそいつを抱えてたはずの分子は不安定になるからその辺にある活性のある分子とくっついちゃったり結合が切れて水素が飛んで行って余った手をつないじゃったりで2重結合になるわけです。たぶん。あとは湿気で加水分解してもやっぱり同じようなことが起きます。たぶん。芳香環を含んだ樹脂だとその環に-OHができたりでも色が変わりますね。たぶん。なんで多重結合とかがあると黄色とか茶色っぽくなりやすいかっていうと彼らの抱える電子軌道のエネルギ準位が変わって励起準位と基底準位のエネルギ差が紫外とか短波長の可視光のエネルギとマッチする確率が高いからです。たぶん。計算してないけどしたらそういう風に出ると思います。短波長の可視光ってのはここでは紫とか青の光を指します。何で光子は粒子なのに波長をもつのかは別にここでは考えなくていいと思いますが物質と言われるものもすべて粒子であり波です。実験と理論が今のところ合ってるからそうなんです。たぶん。エネルギがマッチするというのはその光が吸収されて電子が励起されやすいってことです。たぶん。そうすると我々が見てるのは反射光だから白色光を当てると吸収されなかった残りの光が見えるわけで色相環でいうところの紫とか青の補色関係にあたる色つまり黄色とか橙色に見えるってわけです。たぶん。それに炭素鎖がブチブチ切れて結晶性が落ちた樹脂は透明度が下がって白濁したり黒ずむんでそれで茶色が出来上がります。たぶん。色がなぜそう見えるかとか色は誰にとっても同じ色なのかっていうとそれは哲学の領域に突入します。「クオリア」って調べてみたりその後に自分で思考実験したりすると楽しいですよ。
「キュレーション話法」を使ってみました。いかがでしたでしょうか?
これホントに私という有機は門外の素人の仮説なので鵜呑みにはしないでくださいね。黄変には他にもいろんな理由があると思います。あ、推論なのでもちろん文章はオリジナルですよ。
ツリーを見た両親の感想
懐かしい、と喜んでくれました。そして、母は私が小さかったころのことを話し始めました。恥ずかしかったです。
父はそれを聞いて私を小馬鹿にしていました。ムカつきました。子供のころと同じです。
話が通じなかっただけで、両親も私に「愛着」自体はあるんですよね今も。今でも話は通じないですけど、私を愛しているようです。
誰もが親とは切っても切れないものがあるなんて全く思っていませんけど私にはあるようですよ。切れない縁が。
上のクソ文、全部読んでくれた人に感謝します。そして、すみません。謝罪しておきます。
私が親にどう育てられたかちょっとだけ書いてある記事はこちら