「天空の城」「日本のマチュピチュ」などと呼ばれ近年観光人気が高まっている竹田城跡。
竹田城の歴史は、嘉吉年間、山名持豊(姫路城の予習でも登場しましたね)が播磨・丹波から但馬への進入路に位置する要衝の地に「安井ノ城」を築いたことが始まりと伝えられています。
山名持豊が登場する姫路城の旅行記はこちら
続きです。当初は現存する遺構のような石垣は築かれておらず、現代に残る城郭に整備されたのは1590~1600年頃と考えられています。
築城後、山名の家臣、太田垣光景が初代城主となり、以後、太田垣氏が7代にわたってこれを守り継ぎました。
1569年、羽柴秀吉が但馬へ攻め入り竹田城を攻略。1577年に再び秀吉軍の攻撃により落城。この後は秀吉の弟、小一郎に城代として城内の整備を命じました。1580年には桑山重晴、1585年には赤松広秀が城主に。
赤松広秀は、領民に産業を奨めて敬慕されたといいます。
赤松は関ヶ原の戦では西軍に属し、石田光成について敗北。後に徳川方として戦功をあげるも、鳥取城下に火を放ったことが家康の忌避にふれ、自刃して果てました。
ただ、この焦土戦術は鳥取城攻めを指揮した亀井茲矩の策であるとされ、広秀の名誉を回復する運動なども行われているようです。
予習はこんなところにしときましょうか。ここからが旅行記です。これを言うのは2度目ですが、私は旅行記で全部晒していくスタイルにはしません、みなさんが行って、体験する方がいいですよね。だから、きっかけだけをお届けします。
旅行記の写真は全部オリジナルです。写真も文章も無断転載はお断りですよ。
竹田城跡は、兵庫県は和田山町にあります。冬には雪が積もりますし、閉鎖されますのでご注意を。
私は車でアクセスしました。まず地図を見て南登山道へ向かったのですが、ここは途中から一方通行のため竹田城跡にアクセスできません。引き返して、西登山道の入り口にある「山城の郷」に車を停めます。駐車場代はかかりませんでした。
もう既に、山の上に石垣が見えています。雲行きが怪しいです。
ここから先、一般車両は通行できません。歩いて登るか、タクシーに乗るか、バスを利用します。私はバスを使って竹田城跡へ。2016年11月時点で、片道150円です。
目次
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バス停から城跡へ
竹田城跡バス停に到着するも、石垣はまだまだ上方に見えています。ここからも結構歩きますよ。軽い登山だと思って行きましょう。
10~15分ほど、息を切らせないように歩いたら、ゲートがあって500円を支払い、進むと城跡への入り口があります。
これはいつつくられた石碑なんでしょうね。
ついに石垣に立つ
階段を登りきると、そこはまさに天空の城(跡)!眼下にはこの日は雲海ではなかったですが、美しい田園風景と山々、街が見下ろせます。
天空の石垣はこんな感じです。
石垣が山々に映えます。
ところで、観覧ルートには滑りにくいシートで養生が施されています。滑らないのはいいんですが、非常にデコボコで、躓きやすいので気を付けてください。
写真の道になってる部分の黒いのがシートです。私は4回くらい躓きましたよ。
雨が降り始める
さて、山の天気は変わりやすいものです。実際私が行ったこの時も、この辺から雨がぱらつきはじめました。必ずレインウェアを持参してください。めげずに天守跡まで登ると、そこには…
嗚呼、素晴らしい…この観光地では、雲は眼下に見えるのが理想的なわけですが、雲海がなくても十分楽しめますよ。雨が強くなってきて、景色はこんな感じに。これ霞んでるんじゃなくて雨です。グフッ
レインウェアがなかったら、ここで即下山になっていました、それでもびしょびしょになることには変わりないんですが。
陽がさすとそこには!
でも、雨のおかげでなかなか良い物を見ることができました。雨がぱらつく中、すこし陽がさしてくると、そこにはなんと・・・
これでは竹田城で虹を見た記録にならんので頑張って石垣と一緒に写します。
これが渾身の一枚です!虹はすぐに消えてしまいましたので。でも、これは竹田城で雲海を見るより確率の低い出来事ではないでしょうかね。良い物を見ました。
下山
さて、下山です。とりあえずバス停まで行きますが、バスで登ってきた道は一方通行なので、もう一度バスに乗るとしたら反対側に周って駅を経由して、再び「山城の郷」に向かうというルートのバスに乗らなければなりません。
めんどくせぇ!ここは、歩いて下山でしょう。大丈夫、バスが通れる道なんですから。下山中、石垣が見えます。結構おりてきたんだなぁ…
この道は、一方通行&一般車両通行不可のコンボで、タクシーがすごいスピードでぶっ飛んでいます。絶対に歩きスマホなどをしないようにしましょう。
城下町でランチ
さて、車に到着したら小腹がすいていい時間だったので、城下町でランチすることにしました。城下町には「竹田まちなか観光駐車場」という駐車場があるのでそこに車を停めます。
城下町には古い町並みがあり、雑貨屋さんなどもポツポツとあります。で、食事をしたのは「寿限無」というお好み焼き屋さんです。
安くておいしいお店でしたよ。私は飲食店に関してあまり批評はしません、これだけです。
お腹いっぱいになったところで、竹田城跡観光は終了です。
ちなみに注意点ですが、雲海に浮かぶ竹田城が見たい方は、竹田城に登ってはいけません。「立雲峡」へ行ってくださいね。
旅行記の写真に使ってるカメラについては以下の記事で紹介しています。