ブロブロスキーのブログ

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就活だけじゃない!「強み・長所」ばかりの自己分析を「好き」の軸でも考えてみよう

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先に言っておきますがこれは超大手企業に入社する魔法の自己分析方法ではありません。

 

 

学生が就職活動する段になって、突然「自己分析」というやつが流行りますよね。

 

ここでは、みんな自分の実績から自分が持っている能力を探したり、今までの経験から自分は何系の人間とか決めたりしますよね。潤滑油とか(笑)。残した実績から何が得意だとか、○○長をやっていたからリーダーシップがあるとか。

 

まず、頭がいいとか、スキル・資格を持っているとか、実績があるとか。こういうのは道具にすぎません。その自己分析、あなた自身が結果主義になってあなたを評価していませんでした?

 

これって、カッコイイ肌着をわざわざ上着脱いで見えるようにしたり、カッコイイ靴下をわざわざ靴脱いで見えるようにしたり、っていう感じの作業です。

 

これはもちろん選んでもらうために必要なことではあるんですが、言ってみれば、自分が身に着けている服と、タンスにあるいつも着る服を発見するくらいで終わっちゃってる場合が多いんです。

 

就職の時もそうですが、シューカツ前でも、終わってからでもいいです。もうちょっと切り口を変えた自己分析も行っておくといいんじゃないかと思う所があるんですよ。もう就職活動をたとえに出したのでこれで話進めちゃいますが、誰もが無関係ではありませんよ。

 

シューカツなら「会社に自分を選ばせる」のと同時に、「自分が会社を選ぶ」わけですよね。単にきれいごと言いはじめるんじゃないですよ。

 

選ぶ立場でもあるんだったら、秀でた能力を羅列するだけじゃなくて、自分の「どの」能力を活かし「たい」のかまで知っといたほうがいいんでない?という話です。

 

 

目次

 

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その能力と実績、どうやって身に着けた?

 

以下の記事で、私は「自分が結果を出すまでのプロセスは、自分にしか評価できない」といったようなことを書きました。

 

www.brobroski.net

 

あなたが結果的に今持っている能力は、「どのような過程を経て身に着けた物なのか」は、あなた以外にはわからないですよ。これ、自分でもわかってない事が多いです。わかってた方が断然いいんですよ。

 

もちろん、楽しみながら身に着けた能力で、それを発揮していると楽しい物もあるでしょう。これが多いと思います。

 

でも逆に、嫌いなことだけど嫌々、苦労をしながらやってその能力が身に着いて他より秀でている物がある場合もあるんです。その能力を発揮して何かをするときも、またその苦労・疲弊するモードになってしまう「得意な事」が。

 

人は「得意」になると、そのことを「好きだ」と自分で勘違いしがちですが、当時の感覚をしっかり思い出して、本当に好きだったかどうか、それが身に着く過程を思い出してみてください。

 

血の滲むような苦労をして、もうやりたくないと思いながら身に着けた能力もあるんじゃないですか?それ、得意だとして、好きですか?

 

こういうのは感情を抑え込んでしまっている人にはなかなか難しいですが、以下の記事でも読んで、自分に関心を持って過去を振り返ってみてください。

 

www.brobroski.net

 

すぐに、好きで身に着けた能力と、嫌々身に着けた能力は分類できないかもしれません。ですが、これを意識しながら実際にあなたの得意な能力を発揮する場面に身を置いてみると見つかる場合もありますよ。

 

見つけたら、幸福に一歩近づくかもしれませんよ。

 

私を例に出してみると

例えば私は、大学院まで物質系の専攻で仕事も最初に入った会社では研究だったので論文も特許も書いて国際学会にも行って賞もとってますから、まぁ自分の中では物理・物質系のことは「得意」と言って差し支えないと思います。

 

ですが、その仕事をするようになって、そしてうつ病になって、やめて、よくよく振り返ってみると、私は小さいころは生物のほうに興味がありました。

 

今になっても物理や材料の話より生物の方の話が好きだったりします。得意なのはもちろん専攻してたもののほうなんですよ。生物に関しては高校でも学んでいない素人です。

 

なぜこんなことが起こったかと言うと、また親の話になるんですが、幼いころ、父が生物に関する私の疑問や発見に全く関心がなくて、物理や数学のことは語る(教えてはくれない)ことが多かったんです。

 

そっちの話しないと世話してくれなかったんですよ。そのおかげ(せい)で私の能力は「物理>生物」となりました。そしてそのまま、いつも100点がとれる物理が好きだと思い込んで生きてきたというわけです。

 

単に「親に世話してもらうためのサバイバル」そして、「親が学費を出してくれる条件」を求めて私は物質系の道に突き進んでいったのです。ずっとそれが好きだと勘違いしながら。

 

これは得意なことが「親の影響」の場合は特に注意が必要で、好きかどうかわからないですよという例えであって、ここで父が親としてどうのこうの言うつもりはありません。

 

ただ、これはストレスフルなサバイバルだったという所までは言わせていただきましょう。これを活かして就活するのはキケンです。

 

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押されて痛いツボ、心地よいツボを見つけときましょう

自分の能力だけでなくて、ツボを知っておくことが大切です。どこを押されたら痛いのか。どこを押したら心地よいのか。

 

それがはっきりしないまま、得意だというだけで、痛いツボばかりを押される仕事に進んでしまうと、せっかく仕事を選ぶこともできるのに、また上の例えで言った「サバイバル」に自ら突っ込んでいくことになります。

 

面接で、または入社してからでも、痛すぎるツボをどんどん押してくるところは、ステータスとして素晴らしくても避けた方がよろしいかと思います。従業員になることはゴールではないですからね。しがみついてたら40年とか痛いツボ押され続けることになりますよ。

 

私は転職組なので改めてやり直したんですよ。この自己分析をやってから、企業研究して説明会なんかに行ってみると、自分の痛いツボを押す部分を積極的に要求してくる所は、ある程度避けられます。程度問題ですけどね。

 

自分に関心を持って、自分は何をしたら嬉しくて、どうすればその場面を増やすことができるのか。

 

こういう観点で進路や仕事、趣味、ひいては生き方を選んでいくと、「幸せ」に少なくとも「向かえる」んではないでしょうか。